お勉強
ちょっと薄曇りの昨日、お出かけしたのは九段下。
日本武道館で開催された、第34回日本古武道
演武大会を見るためです。
武道館では思いの外大勢の人が集まっていました。
外国の方を多くお見かけしまして、日本文化に関心のある人が
多いのかなと思いました。ありがたいことです。
10時半から4時半まで、日本各地の
古武道を見ることが出来るのですから、ちょっと期待。
空いている席を見つけて双眼鏡とカメラを用意します。
膝にはスケッチブック。
実は、着物で動く姿をスケッチするのが本日の目的です。
激しい動きで着物がどう動くか、乱れるか。
いや、案外乱れない所作を発見できるか?など想像します。
参加古武道35流派(予定)
大東流合気柔術、本體楊心流柔術、気楽流柔術、関口新心流柔術、
無比無敵流杖術、竹内流柔術腰廻小具足、渋川一流柔術、田宮流居合術、
伯耆流居合術、初實剣理方一流甲冑抜刀術、無雙直傳英信流居合術、
水流居合剣法・正木流鎖鎌術、天真正伝香取神道流剣術、鞍馬流剣術、
立身流兵法、示現流兵法剣術、柳生新陰流兵法剣術、卜傳流剣術、
小野派一刀流剣術、兵法二天一流剣術、心形刀流剣術、
小笠原流弓馬術、根岸流手裏剣術、佐分利流槍術、尾張貫流槍術、
竹生島流棒術、直心影流薙刀術、楊心流薙刀術、糸洲流空手、
琉球古武術、琉球王家秘伝本部御殿手、柳生心眼流甲冑兵法、
森重流砲術、起倒流柔術、長谷川流和術
男性、それも年配の方が多いのですが、
中には女性も、外国の方も、子供もいます。
袴姿が多い中、長刀(なぎなた)の演武では
振袖姿の若い人!これは興味深い。
縦八の字は外出の時用の左が上になっている結び方。
これだと右手が後まで動きやすく、
万が一の攻撃時に対応できる。
御殿内では反対に右が上でしたよね。
充分股割をしてあるので、着物の足裁きもスムーズで
かなり敏捷な演武。木刀を持った相手との勝負はスリリングでした。
短剣(木製)を喉横に当てられた段階で勝負アリ。
江戸時代には、武士の間では、
まれにでしょうがこのようなこともあったのでしょうか。
今では全てお芝居の中ですが、まさに真剣勝負。
琉球古武術での武器は・・・、カマと(たぶん)船をこぐ時の艪。
2本のカマを巧みに操って戦うんですね。
甲冑で動く場面を見ることが出来たのは収穫。
膝に付いている鎧がどうやって紐で留めてあるか
後はどうなっているか、とか。
写真や映画ではわからない部分も多いのです。
目の覚めるような美しい人がいて、見とれた~。かっくいい!(^^)
そして最後、森重流砲術
的の近くに座っている人たちは席を移動。
そして銃に火がつき発射。(この表現で正しいのか?)
ドゴ~~ン!!
会場から一拍おいてどよめき、そして何故か笑いと「すげ~」という声。
驚くと人間ちょっと笑って緩和しようとするんだなあ。(^^;)
いやあ勉強になりました。
ほんとはスケッチするどころじゃなかったです。
ただただ見るのみ。
場所を移動して、いろんな角度から拝見しました。
昨年の様子がyou tubeにあったので貼っておきます。
こういったイベント、時代物のイラストレーションを
目指す人は、いい勉強になると思いますヨ。
そして出来れば着物を着て、感触を体験してほしいな。
※当日の様子、お顔を画像処理して写真を掲載いたしました。
支障がありましたらメールにてご連絡をいただければと思います。
よろしくお願いいたします。
by petacokimono | 2011-02-07 13:10