なにかの縁
久しぶりに大坊で待ち合わせました。
ちょっと時間があったので、交差点近くの桃林堂をのぞきます。
ここはクラフト作家の、質のよい展覧会を毎回開いています。
今回は若手陶芸作家3人による「さのわ展」でした。
食卓に並べたい手頃な器の中でひときわ魅力的に映ったのは、
時計の文字盤のようなもの。
出口ふゆひさん作の器です。
ちょうどご本人が会場いらしたので、色々お話ししました。
何を盛るか、ということよりも、この形が作りたかったのだといいます。
青磁の色は浅黄幕にも似ています。
浅黄幕は「無かったもの」というお約束の色。無の色、空気の色でもあります。
当初、白身魚の刺身を並べたら美しいだろうなと購入を決心したのですが
思いの外さまざまな物を受け入れてくれそうな予感がします。
さっそくトマトを飾ってみました。
乗せてみて、赤とうす青の取り合わせは特に好きだったことを思い出しました。
さっとなでるように引かれたラインは、小魚やミズスマシのようです。
実は裏にも模様があり、時には水盤のように使いたいな。
春夏秋冬、食材との組み合わせを考える楽しみが増えました。
by petacokimono | 2008-07-17 11:02